はじめに
こんにちは。
今回は、VTuber界隈で大きな話題になっている男性VTuberグループ、ホロスターズに関する重要なお知らせについて、一人の興味があるファンとして詳しく追っていきたいと思います。
カバー株式会社が運営するホロスターズにおいて、所属タレント12名のうち半数にあたる6名が、2026年6月から7月にかけて順次配信活動を終了することが発表されました。突然の発表に驚いた方も多いのではないでしょうか。ネット上では、ホロスターズが活動終了してしまうのか、卒業メンバーの一覧はどうなっているのか、果てはグループが解散するのではないかといった様々な噂や疑問が飛び交っています。
そこで今回は、公式から発表されたスケジュールや、運営体制が変更された経営的な背景、さらに歴代メンバーの離脱理由について詳しく整理してみました。この記事を読むことで、現在の状況がスッキリと理解できるようになりますよ。なお、詳細な最新情報や正確なデータについては、必ずホロスターズの公式サイトをご確認くださいね。
- 配信活動を終了するタレントと継続するタレントの具体的なスケジュール
- 2026年4月に実施された運営体制変更の真意とサポート制限の内容
- 過去にグループを離脱した歴代メンバーの卒業や契約解除の経緯
- インターネット上で噂されているグループ解散の真偽とファンの反応
ホロスターズの活動終了に関する事実と全容
今回のホロスターズにおける発表は、ファンのコミュニティだけでなくVTuber業界全体に非常に大きな衝撃を与えました。所属タレントの半数が一斉に活動の区切りを迎えるという異例の事態について、まずは公式からアナウンスされたタイムラインや具体的なメンバーの動向といった確かなファクトをベースに、その全容を詳しく紐解いていきましょう。
配信活動を終了するタレントと今後のスケジュール

2026年5月26日、カバー株式会社から発表された内容は、ホロスターズの歴史の中でも最も大きな転換点となるものでした。所属する12名の男性VTuberのうち、なんと6名が2026年6月上旬から7月上旬にかけて順次配信活動を終了することが正式に公表されたのです。初期からグループの土台を築き上げてきたお馴染みのメンバーたちが含まれており、驚きと寂しさで胸がいっぱいになったファンの方も多いのではないかなと思います。
具体的なスケジュールに目を向けると、まず2026年6月8日に1期生の花咲みやびさんと2期生の岸堂天真さんが活動を終了します。翌日の6月9日には同じく1期生の律可さん、そして6月10日にはアルランディスさんと、最初の数日間で1期生・2期生の主軸メンバーが立て続けに配信を終えるタイムラインになっています。その後、少し期間を置いて6月25日にUPROAR!!の水無世燐央さん、最終的には7月5日に3期生の影山シエンさんが活動を終了するという流れです。約1ヶ月の間にこれほど多くのメンバーが旅立つスケジュールは非常に高密度で、一人ひとりの最後の配信をどのように見届けるか、心の準備が追いつかないのが正直なところですよね。
| タレント名 | 所属期 | 配信活動終了日 | グループ内での主な歩み |
|---|---|---|---|
| 花咲みやび | 1期生 | 2026年6月8日 | ホロスターズの記念すべき最初のタレントとしてグループを牽引。 |
| 岸堂天真 | 2期生 | 2026年6月8日 | 愛されるキャラクターとゲームセンスで企画を盛り上げた。 |
| 律可 | 1期生 | 2026年6月9日 | 圧倒的な歌唱力と高い音楽センスで、クリエイティブ面を支えた。 |
| アルランディス | 1期生 | 2026年6月10日 | 包容力のあるお父さん的ポジションで、グループの潤滑油に。 |
| 水無世燐央 | UPROAR!! | 2026年6月25日 | 後輩グループの歌枠やトークを支え、独自の存在感を発揮。 |
| 影山シエン | 3期生 | 2026年7月5日 | マフィアのボスとしての世界観を守りつつ、多彩なエンタメを提供。 |
グループに残り活動を継続するタレント一覧
これほど多くのメンバーが離脱する一方で、ホロスターズという看板を背負い、2026年7月以降もグループに残って活動を継続することを選択したタレントも同じく6名います。彼らは公式からのサポートが大幅に縮小するという厳しい新体制の現実に立ち向かいながら、ソロ活動や新たな見せ方を模索していくことになります。残るメンバーの顔ぶれを見ると、それぞれの期からバランスよく残っている印象もありますね。
まず1期生からは、独特の世界観と繊細な表現力を持つ奏手イヅルさんが継続を表明しています。2期生からは、圧倒的なエンターテイナーであり抜群の企画力を持つアステル・レダさんと、圧倒的なトーク力で外部とのコラボや司会進行でも引っ張りだこだった夕刻ロベルさんの2名が残ります。3期生からは、低音ボイスと安定感のある佇まいでグループを支える荒咬オウガさんが継続。そして、2022年にデビューした「UPROAR!!」からは、ユニットのリーダー的役割も担っていた夜十神封魔さんと、マルチな才能を見せる羽継烏有さんの2名が活動を継続する形となりました。彼らがグループに残る道を選んでくれたことは、悲しみに暮れるファンにとって最大の救いですし、今後のホロスターズの未来を繋ぐ非常に大きな光であると言えますね。
関連サービスの終了スケジュールと影響
タレントの皆さんが配信活動を終了することに伴い、これまで私たちが利用してきた様々なファン向けの公式関連サービスも、段階的に縮小し、最終的には終了することがアナウンスされています。思い出の詰まったコンテンツがいつまで見られるのか、また感謝の気持ちを伝えるファンレターがいつまで届くのかについては、タイムリミットをしっかりと把握しておく必要があります。
まず、一番早く締め切りが訪れるのがファンレターの受付です。こちらは、各タレントの配信活動終了日の「当日到着分」までが受領対象となっています。消印有効ではなく、会社に到着した日付が基準になるため、最後にメッセージを送りたいと考えている方はかなり余裕を持って郵送しなければいけません。そして、ボイスや限定壁紙、過去の限定配信などが視聴できるメンバーシップおよび関連コンテンツについては、各タレントの配信活動終了から約3ヶ月後を目処に順次クローズされる予定となっています。お気に入りのデジタルコンテンツがある場合は、見納めのスケジュールを自分でカレンダーにメモしておくなどして、後から後悔しないように対策をしておくといいかもしれませんね。
【ファン必見】各種サービスのタイムリミットまとめ
- ファンレター・プレゼント:各メンバーの最後の配信日「当日までに会社へ必着」となるため早めの準備を!
- YouTubeメンバーシップ:配信終了後、約3ヶ月の猶予期間を経て自動的に解約・コンテンツの閲覧ができなくなります。
- アーカイブの取り扱い:公式から別途アナウンスがない限り、限定コンテンツの保存や見返しは猶予期間内に行うのが確実です。
英語圏で展開するプロジェクトへの影響
今回、日本国内向けの「ホロスターズ(ホロスターズJP)」でこれほど劇的な変化があったため、海外をメインに活動している英語圏のグループ「ホロスターズEnglish(HOLOSTARS English)」はどうなってしまうのだろうと心配になった海外ファンの方も非常に多かったようです。「TEMPUS(テンパス)」や「ARMIS(アルミス)」といったユニットが所属しており、彼らもまた熱狂的な支持を集めていますからね。
この点については、カバー株式会社からの公式声明の中で明確に言及されており、今回の配信活動終了や重い公式サポートの制限といったドラスティックな方針転換は、ホロスターズEnglishを対象に含むものではないということが明言されています。つまり、英語圏のプロジェクトは別個の海外戦略プロジェクトとして切り離されており、今後も従来通りの運営方針やサポート体制を維持しながら活動を継続していくとのことです。国内の縮小ニュースがあまりにもセンセーショナルだったため一時は連鎖的な影響が懸念されましたが、グローバル市場における男性VTuberの展開は別の時間軸と予算で動いているようで、この切り分けには少しホッとしたファンも多かったのではないでしょうか。
体制変更による公式サポート制限の内容
多くのファンが「なぜこれほど一斉に辞めてしまうのか」と疑問に思った最大の引き金が、2026年4月3日に発表された「運営体制の変更」です。カバー株式会社はこの変更により、これまでの「会社が主導してグループ全体の価値を高める、いわゆるプロダクション主導型の運営」に一区切りをつけ、本年度からは「タレント個人の独立採算やセルフマネジメントを主軸とした活動方針」へと大きく舵を切ることを決定しました。これによって、これまで当たり前のように提供されていた重い経営資源を必要とする公式サポートが、大幅に制限されるか、あるいは終了することになったのです。
具体的に終了・制限される項目を見ていくと、その厳しさがよく分かります。まず、グループ全体の大型イベントや、公式が予算を投じて主導する各種配信企画がなくなります。さらに、カバー株式会社が誇る最高峰の自社3Dスタジオを利用したタレント個人の定期配信サポートも原則として制限、または終了となりました。それだけではなく、タレントの活動周年や誕生日といった記念日を起点に制作されていた公式新規グッズの展開も打ち止めとなり、ファンの楽しみだった新規の公式オリジナル楽曲制作やリリースも今後は行われないことが決まりました。つまり、これまでは「事務所に所属しているからこそ受けられた恩恵」の大部分がストップすることになり、活動を続けるにしても、その負担や工夫はすべてタレント個人に委ねられるという非常にシビアな状況に変わったわけですね。
事業縮小を決定した経営面での背景
カバー株式会社が、ここまで所属タレントに厳しい条件を突きつける形での事業縮小を決断した背景には、上場企業としての冷徹な財務戦略と、投資対効果(ROI)の最適化という大きな課題が存在していました。決してタレントへの嫌がらせなどではなく、企業が生き残り、主力の事業をより強固にするための「経営合理的な選択」だったと言えます。
大きな要因の一つは、世界的ブームを巻き起こしている女性VTuberグループ「ホロライブ」と、男性グループ「ホロスターズ」との間に横たわっていた、埋めることのできない圧倒的な知名度や総視聴時間の格差です。全社的な国内主要ブランドのシェアにおいて、ホロスターズJPの数字は細い一本の線に留まり続けており、莫大なスタジオ維持費やマネジメントコストを回収し、さらに利益を生み出すほどの「太い柱」には育っていませんでした。また、成長の仕方も平時の数値がコツコツ上がるのではなく、大型企画の時にだけ一時的に跳ね上がる「スパイク型」であり、しかもその恩恵がアルランディスさんや夕刻ロベルさんといった一部の人気タレントに集中していたため、箱全体に一律で投資を続ける合理性が失われてしまったのです。
さらに、同社は2023年3月に東証グロース市場へ上場して以降、株主に対する説明責任を負う立場となりました。創業期のような「夢や理想」だけで赤字気味の部門を維持し続けることは許されず、経営資源を高収益な主力事業(ホロライブJPなど)へ明確に集中させることが求められます。同時期に、多大な開発費を投じていたメタバースプロジェクト「ホロアース」のサービス終了および開発資産の減損を発表したことからも分かるように、会社全体の持続的な成長を確保するために、不採算、あるいは投資効率の悪いインフラをバッサリと整理する構造改革の一環として、今回のホロスターズのサポート縮小が行われたというのが経営面からの真実のようです。このようなサポート激変の条件を前に、個人で茨の道を進むか、それともここで活動に一区切りをつけるかという個別の協議を重ねた結果、6名の卒業という道が分かれることになったのですね。
逆境で見せたメンバーの独創的な配信活動
会社からの強力なバックアップが失われ、活動のインフラが激変するという、普通であれば絶望してモチベーションを失ってしまいそうなこの大逆境において、ホロスターズのメンバーたちが見せた対応は本当に見事なものでした。彼らはただ悲嘆に暮れて公式を恨むような真似は一切せず、むしろその「業務縮小」や「サポート終了」という重い現実すらも自分たちの配信の「ネタ」として消化し、極上のエンターテインメントへと昇華させてみせたのです。
律可による「業務縮小のオリジナル曲」制作
公式によるオリジナル楽曲の制作・リリースが今後一切行われないという悲しい報せに対し、抜群の音楽の才能を持つ律可さんは、驚くべきクリエイティブなカウンターを仕掛けました。「公式が作ってくれないなら、今この配信内で自分で作って歌えばいいじゃん」と言い放ち、アコースティックギターを片手に、リスナーから言葉を募りながら即興で「業務縮小」をテーマにした楽曲を制作し始めたのです。単なる愚痴ではなく、一級品のバラードとして完成されたその曲は、クリエイターとしての彼のプライドと意地が詰まっており、多くの視聴者の涙を誘うと同時にその高い技術を改めて見せつける結果となりました。
影山シエンの「自宅3D配信」と挑戦
ハイクオリティな自社スタジオが使えなくなるという制限に対して、3期生の影山シエンさんは、自宅でも手軽にモーションキャプチャーができるデバイス「mocopi」を即座に導入しました。「スタジオがダメなら家から3Dを届けるまで」という強い覚悟を示した数日後、彼が企画した配信のタイトルはなんと「覚悟の全裸ケツバトラー」。自身のマフィアのボスというクールな設定を自ら粉砕するかのように、3Dの身体をフルに使って破天荒でお腹を抱えて笑える配信をやり遂げました。環境のせいにせず、今ある機材でファンを絶対に笑わせるという執念が感じられる素晴らしい名配信でしたね。
羽継烏有の「路上生活シミュレーター」配信
体制変更の発表があったその翌日という、ファンが最も不安に包まれていたタイミングで、UPROAR!!の羽継烏有さんはセンス抜群の自虐ユーモアを披露しました。彼が配信の枠に選んだのは、路上生活者が極貧から生き抜くゲーム『Bum Simulator』の実況プレイ。ゲーム内のダンボールの看板に「ホロスターズです」「スーパーチャット(投げ銭)ください」と直球すぎる文字を書き込み、現在のグループの経済的なピンチとこれからの境遇を笑いに変えてみせたのです。このロックなプレイスタイルには多くの新規視聴者も集まり、悲壮感を一気に吹き飛ばす最高のカンフル剤となりました。
夜十神封魔の「ゲーム会社経営シム」実況
同じくUPROAR!!のリーダーである夜十神封魔さんは、「会社が事業を縮小するなら、俺たちが経営を学ぶしかない!」という切り口から、ゲーム会社を大きくしていくシミュレーションゲーム『ゲーム発展国++』の実況を配信しました。作中の会社名に「ポロスターズ」と名付けてゲラゲラと笑いながらプレイする姿に癒されたファンも多かったはずです。しかし、配信の終盤には一転して真面目なトーンになり、VTuberという文化やグループへの深い愛を語るとともに、「どんなに公式のサポートがなくなっても、俺たちが工夫して前を向いていけば活動は絶対に続けられる」と力強く語り、ファンの心の動揺を優しく鎮めてくれました。
奏手イヅルの「潔い説明と年齢のサバ読み告白」
1期生の奏手イヅルさんは、発表当日にそれまで行っていたゲーム配信の予定を変更し、非常に冷静なトーンで雑談配信を立ち上げました。今後の自分の生活や活動の継続について、心配するファンに向けて「全然大丈夫だし問題ないよ」と簡潔に事実を説明して安心させたのです。そして、その張り詰めた空気を和らげるかのように、アイドルとしての見栄えを気にして実年齢をこれまで2歳若くサバを読んでいたこと(実は26歳であること)を突然カミングアウト。その後の弾き語り配信には「ほぼ無職成人男性のギター弾き語り配信」という強烈な自虐タイトルをつけるなど、逆境を笑いに変える潔さを見せました。
夕刻ロベルの真摯な決意表明
2期生の夕刻ロベルさんは、今回の運営体制の変更やサポート終了という結果について、会社を責めるのではなく「結果を出せなかった自分自身の力不足でもある」と非常に真摯に受け止める大人の姿勢を見せました。その上で、今後の自分の活動スタンスや目指すべき面白いことへの情熱については、「マジで、1ミリも、何も変わらない」とカメラの向こうのファンへ向けて力強く宣言してくれたのです。今後もソロでのイベントや、自費であっても新しい衣装の発表などを前向きにやっていくと語る彼の姿は、グループが大きく揺れる中での精神的な支柱として、残るメンバーやファンを大いに勇気づけるものとなりました。
ホロスターズの活動終了の背景にある歴代の経緯
今回の6名一斉の配信活動終了という出来事は、過去に例を見ない規模ではありますが、ホロスターズというグループが歩んできた約7年の歴史を振り返ると、実はこれまでにも何人ものメンバーが様々な理由やドラマを持ってグループを去っていった経緯があります。これまでの離脱事例を知ることで、今回の件が突発的な崩壊ではなく、歴史の延長線上にある選択であることが見えてきます。
歴代卒業メンバーの一覧と離脱理由
これまでにホロスターズ、およびその海外ブランチであるホロスターズEnglishから離脱したメンバーの一覧と、当時公式から発表された主な事由を整理しました。黎明期における運営側の管理体制の未成熟さが原因のものから、個人の健康上の問題、あるいは企業としてのコンプライアンス遵守に基づき、どうしても契約を維持できなかったケースまで、その理由は本当に多岐にわたっています。
| タレント名 | 所属 | 離脱日 | 離脱の区分 | 発表された主な事由・経緯 |
|---|---|---|---|---|
| 薬師寺朱雀 | JP 1期生 | 2020年3月6日 | 卒業 | 本人との度重なる話し合いの結果、別の方向性への移行を希望し合意の上で卒業。 |
| 月下カオル | JP 3期生 | 2020年7月28日 | 契約終了 | 一身上の都合により今後の活動継続が困難と判断され、急遽の契約終了。 |
| 鏡見キラ | JP 1期生 | 2020年11月30日 | 卒業 | 精神面および体調面の健康問題が重なり、活動継続が難しく療養のために卒業。 |
| マグニ・デズモンド | EN 1期生 | 2023年8月31日 | 卒業 | 2023年7月からの長期活動休止を経て、復帰することなく合意の上で卒業(詳細非公表)。 |
| ノワール・ヴェスパー | EN 1期生 | 2023年8月31日 | 卒業 | 活動休止からそのまま復帰せず卒業。過去に社内内部規律違反による謹慎処分歴あり。 |
| 緋崎ガンマ | JP 2期生 | 2024年7月17日 | 契約解除 | 企業としてマネジメントやサポートを継続することが困難な事象が生じ、合意の上で解除。 |
突然の契約終了となった事例の経緯
ホロスターズの歴代の離脱事例の中でも、今なおファンの間で最大の謎として語り継がれ、当時のコミュニティをパニックに陥れたのが、3期生としてデビューした月下カオルさんの突然の契約終了です。2020年4月に華々しくデビューした月下カオルさんは、中性的な魅力と「ベイブレードASMR」や「本格的なコスメ・化粧トーク」といった、それまでの男性VTuberにはなかった極めて斬新な配信スタイルを開拓し、凄まじいスピードで登録者数を伸ばしていました。
しかし、デビューからわずか約3ヶ月しか経っていない同年7月28日、本人からの事前の匂わせや卒業配信などのステップがいっさい無い状態で、運営から「一身上の都合により契約終了となった」という簡気なリリースが突如出されたのです。あまりにも唐突すぎる幕引きであり、具体的な理由が完全にブラックボックスに包まれていたことから、ファンは困惑し、運営に対する不信感や詳細な説明を求める声がネット上で大炎上する事態となりました。黎明期だったがゆえに、タレント個人と事務所との間の契約や方向性のすり合わせに、現代では考えられないほどの急激なトラブルが生じたのではないかと言われています。
運営のマネジメントが困難となった解除事例
比較的最近の事例で記憶に新しいのが、2024年7月に発表された2期生の緋崎ガンマさんの契約解除処分です。緋崎ガンマさんは、イラストレーターとしての高い技術を持ちながら、「ブラック企業を辞めてVTuberになった」という型破りな経歴を武器に、格闘ゲーム『ストリートファイター6』では最高峰のマスターランクに到達するなど、格ゲーコミュニティを中心にお茶の間に広く愛されるエネルギッシュなタレントでした。
ところが2024年7月19日、カバー株式会社は同月17日付けで彼とのタレント契約を解除したことを突如発表しました。その通知書に書かれていた理由は、重大な話し合いを重ねた結果、双方の合意があったとしつつも、「企業として彼に対するマネジメントやサポートを継続することが困難な事象が発生した」という、企業側からの強い拒絶とも取れる文言だったのです。何が起きたのか具体的な違反内容は明かされませんでしたが、コンプライアンスや企業統治(コーポレートガバナンス)を厳格に守らなければならない上場企業において、看過できないレベルでの社内ルール違反や、運営方針との致命的な乖離が発生してしまったための苦渋の決断だったのではないかと推測されています。
インターネット上で広まる解散の噂の真偽
今回の「ホロスターズのタレント半数が一斉に活動終了」というセンセーショナルなニュースが駆け巡った際、SNSや掲示板サイトなどでは「いよいよホロスターズがプロジェクトごと完全解散するプロセスに入ったのではないか」という悲観的な噂が急速に拡散されました。しかし、これについて結論から申し上げますと、グループが解散するという噂は明確な誤りであり、事実ではありません。
なぜこのような極端な解散説が真実味を帯びて広まってしまったのかというと、ファンの不安を煽る2つの構造的な要因が同時に重なったからです。一つは、2026年4月に実施された「会社主導の重要サポート(スタジオ・グッズ・楽曲)の打ち切り」が、ファンには「会社がこのグループから手を引くための店じまい」のように見えてしまったこと。もう一つは、その翌月にグループの顔であった花咲みやびさんや律可さんらを含む6名が一挙に辞めることが重なったため、「残された人数ではグループを維持できず、近い将来完全に空中分解するに違いない」という憶測に拍車がかかったためです。しかし公式が表明している通り、残る6名のメンバーとともにインフラを維持しつつ個人活動を支えていく方針であり、英語圏のブランチも健在です。ですので、この噂は間違いであり、実態は「会社が赤字を垂れ流してグループを拡大するフェーズを終え、身の丈に合った個人独立採算型のスリムな組織へと構造改革した」というのが正確なファクトになります。
【ファクトチェック】解散の噂が誤りである証拠
- 公式の明言:カバー株式会社は「解散」ではなく「個人主軸の新体制への移行」と発表している
- 残る6名の存在:夕刻ロベルさんをはじめとする人気タレントが今後も活動を継続する意思を示している
- 海外部門の継続:ホロスターズEnglishは今回の事業縮小の影響を全く受けずに運営を続ける
箱推しから個の活動へ移行する今後の未来

今回のホロスターズのドラスティックな方針転換は、これまでのVTuberビジネスを牽引してきた「グループ(箱)運営モデル」が、一つの構造的な過渡期、あるいは限界を迎えていることを如実に物語っています。これまでは、同じ事務所のメンバー同士が密にコラボを行うことでファンを囲い込む「箱推し」の文化をベースに、会社が莫大な予算を投じて3Dライブを行い、グッズを大量生産して利益を回収するパッケージ型のビジネスが最強とされてきました。しかし、この仕組みは会社側にとっても専属マネージャーの配置やスタジオの維持など、非常に重い固定費を払い続けなければならないハイリスク・ハイリターンな構造でもあります。
カバー株式会社が東証グロース市場に上場したことにより、投資対効果の薄い部門に対して「夢や絆」といった感情論だけで予算を配分し続けることはできなくなりました。冷徹な資本主義のルールに則り、最も利益を生み出す「ホロライブ」へすべてのリソースを集中させ、ホロスターズについては会社のリスクを最小限に抑える形へ移行させるという経営判断は、企業の存続という意味では極めて合理的です。公式の強力な後ろ盾を失うタレントたちにとっては、活動の企画からスケジュール管理、外部との交渉までを自分で行う過酷な時代(個の時代)の幕開けですが、それは同時に、企業の制約に縛られない、より新しく自由な活動ができる未来への移行でもあるのですね。
ホロスターズの活動終了が示す新たな可能性
公式の発表を受け、所属タレントの半数が別の道へ進むという選択をしたホロスターズ。しかし、この逆境の中でメンバーたちが自らの才能を武器に「業務縮小」を歌にし、自宅3Dでファンを爆笑させ、経営シミュレーションで未来を語った一連のアプローチは、VTuberという存在の新しい可能性を私たちに提示してくれました。彼らは、企業に買い手向けとして作られた単なる「パッケージ商品」ではなく、どんな環境に置かれても自らのアイデアと発信力でリスナーを魅了できる、たくましい「独立した個人クリエイター」へと進化を遂げたのです。
今回のホロスターズの活動終了にまつわる一連の騒動は、一見すると寂しい衰退のニュースに見えるかもしれませんが、その本質は「企業依存からの脱却と、個のクリエイティビティの覚醒」という、業界の新しいスタンダードを示す分岐点なのかもしれません。新しく活動に区切りをつけ、自身の未来のために別の道へと歩み出す6名のタレントのこれからの人生に大いなる祝福を贈るとともに、公式サポートが制限された新体制という荒波の中で、工夫とユーモアを忘れずに前を向いて挑戦を続ける残された6名のメンバーたちの活動の行方を、これからも一人のファンとして、そして興味がある人間として温かく、かつ熱 spirits を持って見守り続けていきたいと思います!

